December 22, 2005

吉村順三建築展

吉村順三展吉村順三建築展
東京藝術大学大学美術館

感動した!
ただ、この一言で十分である
わが母校である、東京藝術大学建築科の偉大な先輩の展覧会

「建築の純粋さとは何か、それは建築材料を正直に使って、構造に必要なものだけで構成するということである。柱は常に屋根を支える役割をもち、障子の桟は造形的なパターンであるとともに、しっかりとした構造的な役割をもっている。これらの構想はもっとも簡単でしかも清楚な美しさをつくり出していて、これが私は純粋さということであると思う」(1983)

本日は建築家の瀬野和広さんとともに、東京藝術大学大学美術館の「吉村順三建築展」へ
瀬野さんとともにこの展示会を見れるとは・・・なんて僕は幸せなんでしょうか

 あまりにも有名な「軽井沢の山荘」。この代表作だけでなく数多くの建築と家具などの資料が、図面、模型、実物というかたちで展示されている。これだけのものを見れる展示は数少ないであろう。模型や図面は藝大の学生、助手によるもの。大変な労力である。そしてやっぱりうまい。

 南台の家(自邸)の増改築の歴史、吉村さんの年賀状やはがき(またにくいデザインしている)、原寸大の図面、実物の障子や家具、照明。そして、知らなかったこと・・・僕の知らない吉村さんの世界を堪能した。膨大な模型と図面のおかげで、吉村さんの建築の片鱗を感じることができた。そして、その偉大さも。

 新宮殿の設計では、自分のモノつくりに対する思いから仕事を途中で降りている。宮内庁の皇室の仕事を途中でおりる・・・すごい・・・。その考えは自分勝手な意見でなく、本来の宮殿とは何かということを追い求めた答えの一つ。ものを作り出すということに、自分の確かなものが存在している。今回の展示を見て強く感じた吉村の想い。僕はたまらないくらい感動した。
 誇りある建築家の誇りある建築。こういう建築家がいて、きちんと評価される社会なら、姉歯みたいな事件は起こるはずがないのに・・・

 単純なものをつくり出すのではなく、必要なものをつくり出したら、それが単純だった。どこまでも、その場所を、生活を重視した空間。いまだに愛され続ける・・・なんてすごいことなんだろうか。彼のつくり出した、そのしっくりとした空間には、あたたかさ、あじわい、美しさ、楽しさ・・・本当にいろいろなものが存在する。そしてその信念は一貫している。
 
 軽井沢の山荘の映像がみれる。そこには吉村さんの奥さんなどが出てくる。そしてみんな笑顔でこの山荘について語る。僕が大学で最初にトレースした建築が、この軽井沢の山荘だった。その小さな建築に、これだけの想い、シーン、景色が存在するとは、泣けるくらい感動できる。ていうかウルってきた。建築で泣くとは・・・
本物を見たら・・・
体感したら・・・
どうなってしまうのか・・・

僕は、どれだけ今まで建築に向き合ってきたのだろうか・・・
もっともっと向き合っていかなければいけないのだろう・・・
「建築をやっていてよかった」・・・
僕もそんなかっこいいセリフが言えるようになりたい
 
 展示会場はすごいひとだった。きっと明日からの最終の25日までは大変なことになるであろう。それだけ、すごいひとなのだ。この人と同じ大学の卒業生である自分がすごくうれしい。
吉村順三展2吉村順三展3

写真は1/1の軽井沢の山荘の図面と軽井沢の家のグッズ。こんな可愛いレターセットになっちゃう吉村さんの建築がイイ

残念だったのは、軽井沢の山荘の配置図がなかったこと。あのアプローチがあるからこそ、この建物は成立している。そのことが残念で仕方がない・・・

よし、もう一回行こう・・・

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poto at 22:25│Comments(8)TrackBack(5)

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この記事へのコメント

1. Posted by fuRu   December 23, 2005 00:25
TBありがとうございました。
僕は42なんですけれども
この歳で、建築に感動するなんて久しぶりの体験でした。
企画された方々の熱意も伝わってきますね。
2. Posted by zubora   December 23, 2005 01:48
初めまして。TBありがとうございます。芸大の先輩の方だそうで、恐縮です。吉村展、楽しんでもらえたのなら作った側としても嬉し限りです。
石上さんも、この間、お手伝いしていたのでよく知ってますよー。同期で言えば、今、私の研究室の助手が岡田さんです(どうでもいいですよね・・・)。では、これからもよろしくお願いいたします。
3. Posted by zattchi   December 24, 2005 11:37
>fuRuさん
はじめまして、こんにちは
あれだけの資料で吉村さんを知る機会はそうなないですよね
本当に企画がよかったのでしょうね
僕も感動しました!

>zuboraさん
こんにちは。コメントありがとうございます
助手の同期は何人かいますよ。zuboraさんの研究室と、益子さんと黒川さんとこ。みんな同期入学です。I君にボロ雑巾のようにされないようにしてくださいね(笑
4. Posted by potosu   December 24, 2005 21:16
♪ こんばんわ
建築って物を作り出すって事でしょ
何にも無いところに物体を造って行く事は、素晴らしい事ですね。
そしてそれを通して人の繋がりが出来る事は、なおさら素晴しいと思います。
ちょっと羨ましいですね。
私も物を作り出すことは、好きですね。
5. Posted by 山内   December 24, 2005 21:57
zattchiさん、うちの方への書き込みありがとうございました。

shop@homeからはデジラ経由で取り寄せてます。7214はもう品切れになってしまったようですが・・・

吉村展は先月行きました。私のブログにも感想が書いてあります、建築ジャンルから見て下さい。実は高校時代の同期が益子研にいたりします。
6. Posted by Metal NEKO   December 25, 2005 23:56
zattchiさん、初めまして。
TBありがとうございました。

建築門外漢の的外れな記事で、お恥ずかしい限りです。

軽井沢の山荘、見てみたいものですね・・・。
以前、納品で軽井沢に訪れた際に、このどこかにあるのだろうなぁと思いを馳せておりました。

7. Posted by Tak   December 27, 2005 12:08
こんにちは。
旅行に出かけていてお返事遅くなってしまいました。
TBありがとうございました。

今後とも宜しくお願い致します。
8. Posted by zattchi   December 29, 2005 13:38
>potosuさん
こんにちは
吉村さんは本当に、物を作ることにたけた人だったのでしょうね
深いものを感じました

>山内さん
コメントバックありがとうございます
デジラでしたか・・・ぜんぜん返信こなくって・・・
吉村展行かれていたのですね
すみません
益子研の助手は僕の同期ですよ

>Metal NEKOさん
コメントありがとうございます
軽井沢の山荘はわかりにくいらしいです
もっとも中には入れませんし・・・
僕も行ってみたいです

>Takさん
こんにちは
お帰りなさい、旅行はいかがでしたか?
こちらこそ今後もよろしくお願いします

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